カンヤのブログ

悲鳴も上げられない

ウマ娘 IS 神

f:id:botle_neck:20210309225454j:plain

 

「惰性で生きてるな…」

2018年4月。高校を中退して浪人という立場になって予備校に通い始めた頃、漠然とそう思った

その頃にはもう学問への情熱も失っていたし、打ち込めるような趣味も持ってなかったから。もちろん恋人もいなかったしすぐに連絡をとれるような友達もいなかった

そんな生活のなかでも唯一癒やしになっていたのがアニメを見る時間だ

継続がなかなかできない僕だったが、アニメを見る趣味だけはだらだらと続けていた

心身の不調や飽きによって中高生の頃のようにはアニメを見れなくなっていたがそれでもなんとなくアニメを見ることはやめられなかった

その日も予備校の授業が終わり家に帰宅すると録画しておいたアニメを見始めた

ちょうど春シーズンのアニメが始まったばかりで、録画しておいたアニメには第一話の文字が踊っていた

あ、そうそう、僕はシーズンが変わって新しくアニメを見る前にアニメPVというのをチェックしてそのアニメが面白そうかどうか確認して、見るアニメを厳選してるんだけど、PVで判断がつかないアニメは一話だけ見ることにしていたんだ

ウマ娘はそんな判断がつかなかったアニメの中の一つだった

ウマ娘。どうやら馬を美少女化したものらしい…

うっわ~つまんなそ~

それがウマ娘への第一印象だった。いや~どう考えても地雷臭しかしない。何でもかんでも美少女にすれば良いってもんじゃねえぞ…

でもなあ~制作がP.A.worksなんだよなあ…(P.A.worksとは、アニメ制作会社のことで、代表作に僕の大好きな「SHIROBAKO」などがある。)

というわけで一話だけ見ることにした

女の子に耳と尻尾が生えとる…あ~競馬が元ネタなのか…女の子たちが走ってる…めっちゃシュールだ…えっっっっ!?ウイニングライブ?なにそれ?レースに勝ったあとライブすんの?!笑。突っ込みどころが多すぎる笑…

う~~~~~~~~~ん…絵はよく動くしなんかある意味面白いけど…もう一話だけ見てみるか…

そのときまでは僕はウマ娘をよくある萌え擬人化系だと考えていた。艦これ、アズレンとかと同じカテゴリーだと

しかし話が進むにつれてどうやらそうじゃないらしいと気づく

そう。ウマ娘はただの萌え擬人化ではなかった。熱血スポ根アニメだったのだ!!!!!!

第三話を見終わった頃には既に僕はウマ娘にドはまりしていた。ただ女の子がレースに出て走る。それがなんでこんなに面白いのか!?

そうなるとウマ娘の元ネタになったという競馬について無性に気になった。おっ。ちょうどウマ娘解説動画がニコニコ動画に上がってるじゃないか^^

衝撃を受けた。えっ?競馬ってこんなに面白いの?えっ?そんなドラマがあったの!?

元ネタが分かってからアニメを見るとさらにアニメが面白くなった

その頃にはもうウマ娘の沼に肩まで浸かっていた

はっきり言います。ウマ娘知らない人は人生半分損してます。そしてウマ娘知ってると競馬でお金を損します。つまりプラスマイナス0ですね(は?)

それからは実際にテレビの競馬中継を見たり競馬場に行ってみたりするほど「馬」にハまっていった

週末が来るのが楽しみになった。応援しているあの馬のレースが近づくから

日が経つのが楽しみになった。ウマ娘のアプリがリリースされる日が近づくから

 

ところが

 

待てども待てどもウマ娘のアプリはリリースされなかった

延期に次ぐ延期。ウマ娘責任プロデューサーの退任。そしてリリース日未定…

ウマ娘は終わった。誰もがそう思った。僕もそう思った

次第にウマ娘を忘れる日が多くなった…

 

3年後、2021年

突然、ウマ娘アニメ二期とアプリリリース決定の知らせが僕の耳に飛び込んできた

 

ああ。ああ!

ウマ娘が帰ってきた。ウマ娘が帰ってきた。ウマ娘が帰ってきた!!!

アニメ二期は一期同様素晴らしい出来だった

なぜ泣く。女の子が走ってるだけだろう…だけど涙が止まらなかった

 

ただ問題はアプリだ。散々延期したものが本当にクオリティアップする例はほとんどない

だが蓋を開けてみれば僕の想像を遙かに超える出来に仕上がっていた!

リリース後はセルラン1位をキープ、twitterのトレンドにはウマ娘が毎日のようにのり、youtubeではたくさんの実況者によるプレイ動画や解説動画であふれた…

あのウマ娘がだ。今でも信じられない

 

気づけば自分でも驚くほどウマ娘というコンテンツに打ち込んでいる自分がいた。こんな熱量が自分にもまだあったんだなあと思うと少し嬉しかった

3年前のあの日。ウマ娘に出会った日から僕はかすかな情熱を持って生きている

ありがとう、ウマ娘